お花さん


母の友人が亡くなりました
葬儀の日、母はきっと1日悲しい気持ちだと思い私は夜遅くになってしまった帰宅途中でお花屋さんは開いていなかったのでスーパーでお花を買いました。

お花で人は救えません
私も人は救えません
お花で病を治すことも、人の命を守ることもできません
私も病を治すことも、人の命を守ることもできません

それでも私はお花を買いました
母に少しでも元気になってもらいたくて一生懸命に思いを込めて
スーパーの数少ない種類の花の中から生命力あるお花を選びました

私は救えなくても、何にもできなくてもやっぱり信じています
お花にたくさんたくさん想いを込めたらきっと誰かの何かの役に立つことができるということを…
心を救うことや寄り添うことはできるということを…
そして私の想いよどうかどうか届きますようにといつも願いながら
私はお花を束ねています

母はとても嬉しそうでした
そしてそのお花は今も生き生きと咲いています

お花さん母に寄り添ってくれてありがとう。